年間を通じて釣りや定置網、巻き網で漁獲され、県中部ではウルメイワシを狙った釣り漁業もあります。一本のテグスに数十本の毛針を付けた仕掛けを、船の両舷から交互に上げ下ろしし、一匹一匹釣り上げます。釣り上げられたウルメイワシは手で触ることなく海水氷を張ったクーラーに入れられ、高鮮度の商材として加工・流通しています。初夏から初秋のウルメイワシは脂が乗って、刺身をはじめ、漬けや塩焼き、フライ、香草焼きなど、様々な料理で食されます。また、冬場の脂が少ない魚体は丸干し(干物)に最適で、高知県における冬場の贈答品として古くから喜ばれています。