高知沖のカツオ漁業は、主に「ひき縄漁」と「一本釣り漁」です。操業は周年で行われていますが、主な漁期は春(4~5月)と秋(10~11月)で、高知県の各地で漁が行われています。高知市の1世帯あたりの年間カツオ購入量はダントツの日本一で、全国平均の4倍となる約4kgという調査結果があります。こうした土地柄なので、カツオを扱う魚屋や料理人も当然カツオを見る目が厳しくなり、いわゆる“目利き”が数多く育まれます。高知県に水揚げされるカツオのみならず、全国の産地に水揚げされるカツオを「今の時期は、ここのカツオが一番美味しい!」と勧められるのも、また、観光に訪れた人が「高知で食べたカツオが一番美味しい」と賞賛してくれるのも、高知県の食を支える“目利き”の存在があるからこそなのです。